モロッコサロンと御もてなし好き?ベルベル女性

  • 2011.06.20 Monday
  • 09:04
しばしば、「モロッコ人は御もてなし好き」とか

「お客様をお迎えするのが大好き」とかいう

観光客や現地滞在中の外国人の方の言葉を良く耳にします。

ベルベル村に暮らし3年以上が経過し

それが、少し表面的なものだと感じ始めています。



確かに、モロッコ人の多くは

旅人やお客様が来られると

異常なぐらい「歓迎」してくれます。

お茶を出して、パンとオリーブを添えて

その上、料理をもてなすことも。

その後は、コーヒーやデザートが振る舞われ、

「もうお腹いっぱい(シュバート)」とお客様に言わせるまで、

ひたすら「食べんさい!(イーシ!)」攻撃。



夏になると、都市や海外在住の親戚が帰ってきます。

そんなとき、うちの家でこんなに食べた後

お隣の親戚方でも、同じような振る舞いが繰り返されるのです。

(ベルベル村では、父方親族と軒を連ねて暮らしていることが多いからです)

「もう、お腹一杯だから!」といって

お隣の親戚からの申し出を断ると

「あの家では、食べるのに、うちでは食べられないのか」

というような声が上がることも。

1軒を訪問すると、1親族を訪れるのが礼儀です。



しかし、3年もいると、台所事情もベルベル語もわかってきます。

表面上は、もちろん「大歓迎」なのですが

台所では「誰がお茶入れるのよ!あんたが入れなさい!面倒だわ。」とか

「パンがないじゃない。なんで今頃来るのよ。」とか

「貴重なはちみつは、見えないところに隠して。持っていかれるから!」などなど。

私は、正直「お茶とパン出しとけば、いいじゃない。卵も焼くの?十分よ。」とか

(卵は、有精卵の庭の鶏からいただいたものの価値が重視されます)

思ったりするのですが、ベルベル村の女性、

外部の方のご意見通り、一生懸命、最大のもてなしを始めます。



しかし、このおもてなし、「心から歓迎します」という気持ちも

もちろんあるとは思うのですが、どちらかというと

「あっちの家に行って、この家では大した歓迎を受けなかった。」と

風評されるのを警戒して、もてなしているようにも感じるのです。

ベルベル村での生活では、「恥」という言葉をよく耳にします。

恥をかかないように、悪い噂をたてられないようにお客様に振る舞う。

ゲストは、家から家に渡り歩くものと考えられていますので

彼らの意見は、あっという間に村中に広がっていきます。

実際、あまり私の家族が訪問しない家を私が訪れると

帰宅後に「あの家には、テレビはあったか」とか

「どんなお茶がでてきたか。肉は出たか。」とか質問攻めにあいます。







そんな大切なお客さまをお迎えするサロン。

もちろん、家の中の最高級のラグが敷かれ

クッションカバーとおそろいの応接セットが置かれたうえに

ガラス棚には、普段使用しない高級なお皿やグラスが飾られていることも。

(少しでも、バラエティーを増やすため、最近の応接セットの生地は、リバーシブルです!)







こちらの写真のモロッコサロンは

中庭に急きょ、作られたもの。

お部屋の中にお客様を迎える準備ができていないときや

気温の上がる夏場の夕どきには、このようなサロンが登場します。

注目は、やはり、ラグと羊の革+毛を利用したラグ(ヒードゥーラ)。



内部の視線からみた、御もてなし好きベルベル村事情でした!







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  • 2019.08.18 Sunday
  • 09:04
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    コメント
    わかります。ベルベル語は理解できないけれど、モロッコに限らず「恥と見栄と習慣」を大事にしている彼らの歓迎や親切を、私は「ツラノカワホスピタリティ」と呼んでいます。

    恥と見栄と習慣に加え、コーランに旅人には親切にしろみたいなことが書いてあるからこその親切だと思っているので、私の考える「親切とは、相手の立場に立って、相手の望んでいることをする」というものとズレていると、いつも思っていました。

    まぁ、ほんとに親切なんだけれど・・・言ってしまえば「自分のしたい親切」をしている場合が多いので、断ると「あなたのためにしたのに!」とか「断るなんてひどい!」と、逆切れされるパターンも多々ありました。


    だからと言ってツラノカワホスピタリティそのものは、まぁ、人間らしくて良いと思うのですが、それを理解しない旅行者が「イスラムの人って親切☆」と、彼らが本当に親切心だけで心から旅行者に親切にしてくれていると喜んで、タダでご馳走になったりして「いい思い出ができた!」と喜んで、彼らの台所事情や裏事情を思いやらなかったりするのが嫌なんです・・・。

    なぜか日本人旅行者は日本人相手なら、相手の台所事情や裏事情を思いやれるのに、相手が外国人だと「ここはこういう文化なんだ〜☆やさしい〜☆」と、ずうずうしくなる人が多い気がします。

    まぁ、恰好つけて無理した代償だし「いい人達だった!優しかった!」と、プラス評価をされているのだから、別に私が気にすることじゃないのかもしれませんが・・・どうせ後で「あの日本人、遠慮もしないで食べ散らかしていったわー」「やーねー」と、井戸端会議のネタになったりすることも多々あるあのでしょう。
    モナミーヌさん

    ツラノカワホスピタリティですか…
    さすがモナミーヌさんの洞察力です!

    そうなんです。
    問題は、表面的なとこしか見えない外部の方が、まさに「ここはこういう文化だから。」という思い込みで、勝手な想像をふくらますところにあります。

    まあ、それも旅人なら「良い思い出」で終わるでしょうし、特に誰が嫌な思いをするわけでもないので、良いのですが、その勝手な想像が裏切られたとき、ものすごいマイナス反応に出ることがあります。それがおっしゃる通り問題です。

    また、現地の方は、お客様が発する「写真送るね〜」、「メール送るね〜」という言葉を信じて待っておられます。旅行者は、色々な場所に行かれるので、その場限りの思い出で良いのかもしれませんが、もてなす側は、「その場限り」を期待してない方が多いように感じます。だから、最大限にもてなすとも考えられますね。

    旅行者にとっても、現地の方にとっても一期一会。相手の気持ちを思いやる心を忘れずにいたいものです。
    • marojap
    • 2011/06/21 10:55 PM
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