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    身近な所に「テロ」の犠牲者が

    • 2011.05.09 Monday
    • 03:36
    マラケシュの爆破事件から10日以上が経過し

    徐々に通常の状態に戻りつつあるマラケシュ市です。



    そんな中、マルシェバック生産に参加いただいている

    女性のご家族に、この「テロ」の被害にあった方がいました。

    幼い子供二人とお腹の中には、まだ見ぬ子供を残し

    他界されたそうです。

    爆破事件のモロッコ人犠牲者3人の中の1人に該当される方で

    このカフェで働き始めて1カ月ほどであったとか。



    無差別に人を殺害する攻撃を「テロ」と呼ぶならば

    テロでの犠牲者は、まさに偶然そこに遭遇した人。

    朝、仕事に出かけるとき、わずか数時間後に

    帰らぬ人となるとはだれも想像しなかったことと思います。

    それは、他の事故も同じだと思いますが

    犯行を企てた人物が政治的な意思をもち実行した場合、

    その事故には、メッセージ性が含まれるため

    犠牲者やその家族には、また違った意味の苦痛を与えるのではないかと思います。



    今回の爆破事件の犯人とされる3人が拘束されたと報道されています。

    同時に、この犯人は、アル=カーイダとのつながりも指摘されています。

    一般モロッコ人、たった3人のグループが

    アル=カーイダと関連をもち、このような犯行を実行まで移すとは

    考えられにくいですので、背後には、何らかの組織が存在するのかもしれません。

    つまり、この人物の拘束で事件が解決されたとは言いにくいでしょう。



    モロッコ社会の実情を少し考えてみると

    都市在住の中高生の、なんというか、勉学に対する興味のなさは

    国の発展に向けて、大きなマイナスとなると思います。

    なぜ、このような若者が育成されるのか?

    「勉強しても良い職に就けない。」という一種の諦めモードが

    この背後にはあるように感じます。

    実際に、好成績で高等教育を修了した高学歴者の

    失業率の高さは、問題になっています。

    汚職や賄賂が横行する社会では、どこでも共通の問題かと思いますが

    このような能力を備えた人間が、その力を発揮する場を与えられない場合

    過激な発想へと転換する事態が深刻化しているのではないかと想像します。

    「テロ」は、その規模が大きければ大きいほど世界に衝撃を与えます。

    私は、「テロ」行為を正当化しているのでは決してありませんが

    「テロ」の背後に政治的な意思がある限り、

    その根っこ部分の解決に努めなければ、

    あるいは犯行グループの声に耳を傾けなければ

    事件は繰り返される可能性が高いのではないかと思います。





    「テロ」に怯えて生活しなければならないと言っているのではなく

    ただ攻撃を非難する前に、もう少し、

    「なぜ?」と問う余裕をもつ必要があるのではないでしょうか。







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    • 2019.08.18 Sunday
    • 03:36
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      コメント
      >汚職や賄賂が横行する社会では、どこでも共通の問題かと思いますが、このような能力を備えた人間が、その力を発揮する場を与えられない場合過激な発想へと転換する事態が深刻化しているのではないかと想像します。

      ご無沙汰してます!
      モロッコの場合、あまり実力が無くても「大学出のオレ様のような人間を雇わないなんて国が間違ってる!」と思ったりする人もいるので難しいなぁと思います。(実力が無い人も本当に多いので)
      勘違いも甚だしい人ほどこの国じゃ暴れたりしますからね…冷静な目では、責められる国の方もかなりかわいそうに見えます。

      コネが就職にものを言うっていうのはモロッコに限った事ではないし、仮に「自称デキる」人を雇っても、結局モロッコ人の夢は独立する事であって長期間にわたって他人に使われる事ではないという所からして両者の希望は一致しておらず。
      「安定」して雇われるというのは、モロッコ人自身の性格からしても難しい事だと感じています。

      もうちょっと我慢できるようになったり、もうちょっと自分の方からも雇用側にとって魅力的な人間であるように努力できるようにならないと、君らが目指している「安定」も仕事も、そりゃー生まれないだろうよと思ってしまいます。

      能力が無い人間をクビにするのを難しくする社会だと、雇用側はますます人選に慎重になって、保険としてのコネに頼るだろうし。
      変化を他人にばかり求めるのではなくて、同時に自分たち自身を内側から改革していける気持ちを持てればいいのだけれどなぁ、、と、外野の外国人としては思ったりして。

      もちろん自分はそういう流れの中で、できるだけ社員の能力を理解した上で尊重してあげられる会社でありたいなとは思っていますが…正直何事も言い訳ばかり目立つ人々相手に、いつでも寄り添って理解してばかりはいられないという現実もあり。
      かなり複雑です(苦笑)
      • yama-san
      • 2011/05/21 3:34 AM
      yama-san

      こちらこそご無沙汰しております。
      また、貴重なコメントありがとうございます。

      会社経営者という立場から、モロッコ人を雇用する場合、確かにおっしゃる通りだと思います。

      ただ、今回こちらのブログで書かせていただいたのは、能力の伴わない学歴保持者や名ばかりのエリートのことではなく、本当に実力があって、その方向性を見失う方たちのことです。これは、国のシステムを非難するというレベルの問題ではなく、もっと広いスパン、国内外双方の視野をもって考えるべき課題かと思います。

      例えば、マラケシュ市内の図書館でも、出会いカフェのつもりで来館しているような学生もいれば、薄明かりの中、本にかじりついたように勉学に励まれている学生もいます。

      後者の場合、その力の入れどころを少し間違えれば、そして、現在のモロッコのような社会背景が背後にあれば、所謂「テロリスト」に成りかねないという少し大げさな想像です。アル=カーイダやタリバンなど、所謂「イスラーム原理主義者」と呼ばれる勢力は、極めて優秀な組織によって成立していることは周知の通りです。能力があるからこそ、そして実力があるからこそ、現状に納得しない。その打開を図るための行為が、攻撃を受ける側からすると「テロ」行為になるわけです。この点では、yama-sanのおっしゃるように、自ら打開策を探るわけですので、その発する声を受け止める必要があるのではないかと思います。

      この度のフナ広場の爆破事件を受けて、上記のようなことを個人的に考えてみて、記述してみました。経営者としての貴重なご意見、ありがとうございます。ベルベル村では、小麦の収穫期に突入しています。お忙しい時期かと思いますが、宜しければとりたての大麦を試食しにきてくださいね!!
      • marojap
      • 2011/05/23 6:54 AM
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