首都ラバトのデモ、一週間継続

  • 2011.05.15 Sunday
  • 16:56




ここ数日は、行政手続きのため

首都ラバトに滞在していました。



ラバトは、通りも広く

マラケシュに比べてバイクやロバ車が少ないため

比較的運転しやすい落ち着いた街。

最近は、川の対岸にあるサレとの交通網整備に力を入れており

市電も走り始めていました。

サレは、ラバトのベットタウン的存在ともいえ

渋滞を軽減させるための措置のようです。



そんな近代化の進んだラバトなのですが

ここ1週間、至る所でデモが繰り返されていました。

目撃した中で一番大きなデモは

数千人規模のもので、鉄道駅周辺を拠点とし

深夜近くまで座り込む人々の姿、

そして保安隊や警察と衝突する光景も見かけられましたが

武装している勢力の姿はありませんでした。



デモ参加者の主な目的は、雇用拡大を求めるといったもの。

医師や多くの女性の姿、学生団体に「スンニ」と呼ばれる人々…

老若男女問わずといった感じです。

ただ、マラケシュのデモと少し異なる点は

所謂、「暴徒化する若者の姿」が見受けられなかったことです。

ラバトのデモは、比較的所得率の高い家庭、高学歴者に属する方が

率先して参加しているようでした。





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身近な所に「テロ」の犠牲者が

  • 2011.05.09 Monday
  • 03:36
マラケシュの爆破事件から10日以上が経過し

徐々に通常の状態に戻りつつあるマラケシュ市です。



そんな中、マルシェバック生産に参加いただいている

女性のご家族に、この「テロ」の被害にあった方がいました。

幼い子供二人とお腹の中には、まだ見ぬ子供を残し

他界されたそうです。

爆破事件のモロッコ人犠牲者3人の中の1人に該当される方で

このカフェで働き始めて1カ月ほどであったとか。



無差別に人を殺害する攻撃を「テロ」と呼ぶならば

テロでの犠牲者は、まさに偶然そこに遭遇した人。

朝、仕事に出かけるとき、わずか数時間後に

帰らぬ人となるとはだれも想像しなかったことと思います。

それは、他の事故も同じだと思いますが

犯行を企てた人物が政治的な意思をもち実行した場合、

その事故には、メッセージ性が含まれるため

犠牲者やその家族には、また違った意味の苦痛を与えるのではないかと思います。



今回の爆破事件の犯人とされる3人が拘束されたと報道されています。

同時に、この犯人は、アル=カーイダとのつながりも指摘されています。

一般モロッコ人、たった3人のグループが

アル=カーイダと関連をもち、このような犯行を実行まで移すとは

考えられにくいですので、背後には、何らかの組織が存在するのかもしれません。

つまり、この人物の拘束で事件が解決されたとは言いにくいでしょう。



モロッコ社会の実情を少し考えてみると

都市在住の中高生の、なんというか、勉学に対する興味のなさは

国の発展に向けて、大きなマイナスとなると思います。

なぜ、このような若者が育成されるのか?

「勉強しても良い職に就けない。」という一種の諦めモードが

この背後にはあるように感じます。

実際に、好成績で高等教育を修了した高学歴者の

失業率の高さは、問題になっています。

汚職や賄賂が横行する社会では、どこでも共通の問題かと思いますが

このような能力を備えた人間が、その力を発揮する場を与えられない場合

過激な発想へと転換する事態が深刻化しているのではないかと想像します。

「テロ」は、その規模が大きければ大きいほど世界に衝撃を与えます。

私は、「テロ」行為を正当化しているのでは決してありませんが

「テロ」の背後に政治的な意思がある限り、

その根っこ部分の解決に努めなければ、

あるいは犯行グループの声に耳を傾けなければ

事件は繰り返される可能性が高いのではないかと思います。





「テロ」に怯えて生活しなければならないと言っているのではなく

ただ攻撃を非難する前に、もう少し、

「なぜ?」と問う余裕をもつ必要があるのではないでしょうか。







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マラケシュのカフェ「アルガーナ」での爆破事件(追記)

  • 2011.05.01 Sunday
  • 00:45
世界遺産、フナ広場に面する

カフェ「アルガーナ」での爆破事件から2日経過しました。

徐々に事件の詳細が明らかになってくる中

先日書いた「店長日記」の情報と相いれないものもあり

本日は、その修正を兼ねて追記します。



昨日、市内に用事があったアブチャンは

フナ広場周辺も通りかかりました。

市内では、通常通り、観光客の姿も見かけたそうですが

フナ広場周辺は警察や捜査官が多く、異様な雰囲気があったようです。

また、事件のあったアルガーナ・カフェの破壊の程度は

テレビなどで見る以上で、聞いた話によると

爆破時に、フナ広場の反対側の銀行周辺にいた外国人観光客は

カフェからのガラスの破片によって軽傷を負ったとのことです。



爆発発生直後は、ガス爆発や自爆との話もありましたが

アルジャジーラ(30日付け)では

金曜日、モロッコの国務大臣が伝えたところによると

遠隔操作のできる装置を用いての爆弾「テロ」の疑いが高いとか。

一方で、政府の広報は、「同事件を『テロ』と断定するにはまだ早い。」

と慎重な意見を述べています。

死者は、16人。そのうち13人の身元が判明しており、

多くがフランス人、オランダ人、イギリス人、カナダ人など

外国人であるそうです。



2010年にモロッコを訪れた観光客の数は

900万人を超えている。

このような観光収入に支えられたモロッコは

経済的にも、大きな打撃を被ることになるでしょう。



大使館からも注意が促されているように

マクドナルドやZARAなどの外資系店舗や

お酒を扱うマルジャンやアル=マザールなどの大型スーパーへの

立ち入りを自粛することが、危険回避へとつながるようです。

このような事件が頻発する可能性もありますので

十分に気をつけましょう。







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マラケシュで自爆「テロ」 観光客含む20人死亡

  • 2011.04.29 Friday
  • 03:22
今日は、朝からミシン縫いのハディージャさんが

子供づれでお仕事に来ていました。

珍しくアブチャンも家にいて

テレビを見つつ、写真編集を行っていました。

アブチャンは、「France 24」を情報源として良く見ていますが

フランス語が分からない私は、音楽代わりに聴きつつ

マルシェバックの布を裁っていると

「マラケシュ」、「フナ広場」という声がテレビから聞こえました。



私の反応に、アブチャンは

「モロッコがトップニュースなんて、話題性豊富ね〜」

なんて冗談を言っていると

いつも見慣れたフナ広場のカフェが姿を変えてテレビに映りました。



アル=ジャズィーラによると、フナ広場に面した旅行者も多く訪れるカフェで

自爆「テロ」が発生したとのこと。

フランス人など観光客を含む20人の死亡が確認され

その他、負傷者も多数出た模様。

どういう経緯で、いかなる犯行グループが背後にいるのか

事件の詳細は、いまだ明らかになっていない。



マラケシュでは、1990年代にスペイン人の観光客らが犠牲となった

爆弾攻撃が発生していますが、

それ以後、観光客を狙った大きな襲撃もなく

世界遺産都市として急成長を遂げていました。

モロッコ全体を見ると、2003年にカサブランカの中心街で

死者45人を出す自爆「テロ」が数か所で発生しており、

イスラーム主義勢力と関係する地下運動組織のメンバーが

逮捕されています。



今回の事件は、他のアラビア語圏の報道筋によると

アルジェリアやリビアのイスラーム主義運動との関係も指摘されています。

ムハンマド6世国王は、犯行グループの拘束に全力を挙げると

発表しているようですので、いかなる事情が背後にあるのか

明らかにされるのを待つのみです。



「マラケシュの観光業は、一発の爆弾で一気に崩れる」

と前から話していましたが

今回の事件の衝撃は、経済危機状態にあるモロッコの状況に

さらに拍車をかけることになるでしょう。

まだ、犯人グループの詳細は明らかになっていませんが

以前より、マグリブ研究者から指摘されていたように

地下で力をつけてきたイスラーム主義勢力の動向によっては

モロッコのこれまでの「安定」は、もはや続かないのかもしれません。



モロッコを訪れる予定のあるみなさん。

このような自爆攻撃が頻発する可能性もありますので

特にイスラームの教えに反するような場所、

例えば、ディスコやお酒を取り扱うところなどは

なるべく避けてご旅行されると良いのではないかと思います。





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モロッコで再び大規模なデモ発生 イスラーム主義運動も連携

  • 2011.04.26 Tuesday
  • 07:49
昨日、4月24日、日曜日。

タンジェ、カサブランカ、マラケシュなどの都市で

再びデモが発生しました。



今回のデモは、先日国王が表明した

立憲改革への反応を示した形となった模様。

この立憲改革に懐疑的な一部の勢力や

雇用確保を求める労働者階級が多く参加した今回のデモ。

中でも、高学歴者の雇用機会を拡大する訴えが目立ったようです。

さらなる経済改革、政府改革が今後の課題となりそうです。



しかし、少し気になる動きも。

アルジャジーラ(25日付け)によると

「2月20日運動」と呼ばれるモロッコのデモを組織する勢力は

同国最大のイスラーム主義勢力の支援を受けているとか。

このイスラーム主義勢力は、政治参加への禁止措置を投じられることもあり、

体制側からは注視すべき対象として見られています。

実際は、宗教活動だけでなく、福祉活動や青年キャンプの主催など

社会的な活動にも力を入れている組織です。

ともかく、近年、急速に力をつけてきているこの勢力と

体制側の対応が、モロッコの政治的安定のカギとなりそうです。



そんな不安定な動向が続くモロッコですが

今のところは、体制側の武力を用いた弾圧などは発生しておらず

比較的平和裏にデモは解散されています。

マラケシュでは、通常通り、観光客の姿を見かけますし、

農村での反応は、全くと言ってよいほど皆無なので

同じ国内の出来事とは思えないような気がしますが

今後の動向を注意する必要がありそうです。



モロッコにご旅行予定のある方は

大使館が発する情報などを十分確認したうえ

安全な旅を楽しんでくださいね!





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