モロッコ、憲法改正に着手

  • 2011.03.23 Wednesday
  • 06:17
巨大地震とそれに伴う大災害に見舞われる日本。

その報道と共に、リビア、バーレーンに関する

国内情勢悪化状況も連日、海外メディアでは報じられています。



中東・北アフリカ地域の西の果てに位置するモロッコでは、

この日曜日(20日)に、一部の都市でデモが発生した模様ですが

大きな混乱には至らなかったようです。

政府関係者の話によると

デモ参加者の中には、先日の国王の憲法改正案に一定の評価を示した上

一部の政治家の汚職、収賄に関して

該当者の拘束を求めた者もいた模様。

(もちろん、参加者の動機は多岐にわたるでしょうが。)



今日は、この憲法改正案について少し書いてみます。



3月9日に、国王ムハンマド6世が国民に向けて

憲法改正への着手、実行を表明した。



「マグリブアラブ通信社(وكالة المغرب العربي للانباء)」によると

今回の憲法改正の焦点は

地方分権化にあるようです。

国王はその大まかな内容を今回のスピーチで言及。



まず、地方分権化の大きな目的は

国民のより直接的で自由な意思を反映した政治を実行できるように

政治参加への機会を相対的に増幅すること。

(具体的には、地方議会の議員を直接選挙によって選出)

さらに、地方分権化が推進されていく中で

地域間のバランスのとれた連携も鍵となると述べている。



同時に、男女平等を原則とした政治の実行。

具体的には、女性の政治参加への機会を増やすこと。

また、西サハラ地域に関しても触れ、

特に同地域の政治権力、資源の平等分配を徹底すると強調している。





この憲法改正案は、諸外国からも

民主化の推進と一定の評価を受けた。



反政府勢力を力で弾圧しようと試みる政府もあれば

折り合いをつけようと措置を投じる政府もある。

各国の政治社会状況が多様であるからこそ

その対応も一定ではない。

立憲君主国であるモロッコが

今後、どのような方向性を見せていくか目が離せない。





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ラバト国際大学創立計画

  • 2010.09.23 Thursday
  • 13:36
モロッコの大学進学を考えていた私。

現在、拠点がマラケシュ周辺なので

マラケシュ市内のアル=カーディ・アヤードゥ大学(جامعة القاضي عياض)を訪問してみました。

サイトの情報によると、社会科学などの学科も開講されているようなので

入学の希望を事務局に伝えに行くと…



「そんなこと勉強してもお金にならない。ビジネススクールに行きなさい。」

と言われました…



実際、周りの学生にきいてみても

経済・マネージメント系、観光学、工学系、医療系、言語学など

仕事に結びつきやすい学問を選択されている学生さんが多いようです。



そんなこんな考えていると、こんな記事を発見しました。

「マグリブアラブ通信社(وكالة المغرب العربي للانباء)」の9月15日の記事より。



ムハンマド6世国王は、ラバトに隣接する都市サレに

ラバト国際大学を創設する計画を発表。

総額1億3970万ドルの投資が見込まれる同計画では

2015年までに5000人の学生を収容できる学生寮を建設。

そのうち、20〜30%をサハラ以南の学生が占める見通し。

主要研究科目は、航空学、建築学、環境学、自動車・鉄道工業、

再生エネルギー、情報テクノロジー、デザインなどに及ぶ。





モロッコは、アフリカ地域の旧フランス領出身の学生を積極的に受け入れ

地域の学術拠点として成長していく計画を立てているようです。

そうなると、やはりフランス語に力を入れた教育が行われるのでしょう。



モロッコの第二言語は、フランス語(スペイン語)。

ベルベル語話者の中には、アラビア語は話せなくてもフランス語に堪能な方も少なくない。

そして、JICAをはじめ専門調査員や派遣員が必要とされる言語も、フランス語。



地域に密着した生活の中では、アラビア語(マグリブ方言)は欠かせませんが

植民地支配を受けた時代からフランス語がモロッコ社会に根付いているのもまた実情。

言語は、民族のアイデンティティを規定する一種のシンボルである一方で

地域間の協力に欠かせない手段ともなっているようです。



ちなみに、この国際大学にも、期待した社会科学系・国際関係学系の研究科がありませんでした…残念!





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世界銀行のマラケシュ評価

  • 2010.09.19 Sunday
  • 12:06
「アラブマグリブ通信社(وكالة المغرب العربي للانباء)」は

現国王の祖父に当たるムハンマド5世が独立後間もない1959年に創設した国営の情報機関です。



モロッコの国内情勢をはじめ、外交、経済、文化情報など

幅広い話題を扱っている同機関が掲載するニュースから

店長の気になる記事を少しご紹介していきたいと思います。

ガイドブックではご覧になれない現地のタイムリーな情報をお届けできれば

モロッコの楽しみ方もまた少し違ってくるかもしれませんね!







今日は、少し古い記事になりますが8月3日に掲載された

世界銀行によるマラケシュのメディナ(旧市街)の評価について。

(記事の全訳ではありません。内容の簡単な紹介と私のコメントです。)



イスラーム圏では、城壁に囲まれたメディナが見られる都市が多いですね。

マラケシュは、そのメディナを中心に開発、特に観光開発が進めれた都市で

現在では、古い家屋を利用したリヤドと呼ばれるエキゾチックなホテルや

レストラン、カフェなどが立ち並ぶ観光地域に変化しています。







11世紀にムラービト朝によって建設されたこのメディナは

首都の役割を果たした時代もあり、人の集う場所として成長してきました。

外敵から身を守るため、迷路のように入り組んだ細い道。

(日干し)レンガで造られ、統一された外壁の色。

多くの商人や芸人の集う賑やかなスーク。

これらのマラケシュの歴史の上に織り成す伝統文化は

現在の観光開発の中でもうまく生かされているようです。



古いものを取り崩すのではなく

それと共存させるように発展してきた現在のマラケシュ・メディナ。







世界銀行は、観光開発により現地の雇用を創出し

経済的効果をもたらしたと同時に

都市の景観を保全してきたマラケシュのメディナを

中東・北アフリカの中で模範的な都市だと評価。





確かに、観光業の発展は世界銀行が指摘した点については

成功していると言えるかもしれない。



でも、そのメディナの魅力に引き付けられた外国人が

古い民家を買い取るため、現地の人がメディナから姿を消しつつあること、

現地の文化背景を無視して平気でミニスカートで歩きまわる観光客の増加、

バイクの増加によるメディナ内の事故発生率の上昇と大気汚染…



そして何よりも、高額なビデオカメラを持って歩く遠くからやってきた観光客に

「私は、貧乏だからあなたの商品は買えない」

と言われる現地で働く労働者の心理的影響。



観光客と現地の人の間で、どこかギャップが広がっているような感も否定できない。

海外脱出を夢見るモロッコ人と熱烈なアタックに舞い上がる観光客女性の間で

恋愛トラブルが起きやすいのも、この件と無関係ではないような気がする。







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